【楽農くらぶ便り】ピザ釜作り、2日間〜家つくり

大東文化大学 齋藤ゼミレポート(19)

 2016年2月20・21日、楽農くらぶ第11回 家つくりワークショップが行われました。

 今回のWSは、2日間に渡って行われました。1日目となる20日は、ピザ窯づくりとお餅つきを行いました。悪天候にも関わらず、いつもより多くの人が参加し、とても賑やかな雰囲気でスタートしました。

 まずは、「自然工房めばえ」さんと「塗り壁隊」さんからWSの流れを説明していただきました。雨が本降りになる前に出来るだけ作業を進めるため、ピザ窯づくりとお餅つきの二手に分かれて作業を行いました。

大人も子どもも、お餅つきで賑やかに

 まずは、お餅つきです。もち米を蒸したり、大根をおろしたりと下ごしらえを済ませた後、仮設テントの下で、いよいよ、お餅つきです。お餅はいきなりつくのではなく、まず、しっかりと蒸したもち米を杵で練っていきます。この作業は、思ったよりも力とコツのいる作業で、苦労しました…。この作業のあとは、思い切り杵でお餅になりかけのもち米をつくことができ、日頃のストレス(?)を発散することができました! 子どもの参加者も多かったので、とても賑やかなお餅つきとなりました。

 つきあがったお餅を大皿に移し、一口サイズにちぎって、あんこ、きな粉、大根おろし、しょうゆなどなど…で味付けをし、みんなで美味しくいただきました。お餅そのものにも甘みがあり、また、しっかりとした弾力もあっていつもより美味しく感じました。さらに温かい豚汁をいただき、冷えた体がポカポカになりました。

<1日目>ピザ釜土台作り

 さて、お餅つきと並行して「塗り壁隊」さんにご指導をいただきながらピザ窯づくりを行いました。

 さて、お餅つきと並行して「塗り壁隊」さんにご指導をいただきながらピザ窯づくりを行いました。1日目は、ピザ窯を載せる土台づくりです。

 まず、土台を置くために、デコボコだった地面を平らにして、ブロックを積む作業を行いました。さらに、ブロック同士を接着するために、モルタル(砂とセメントと水を混ぜたもの)を塗りこみながら、ブロック3段積みの土台を作製しました。

…実は、このモルタルを作る作業がとても大変でした。砂にセメントと水を混ぜることで粘りが出てモルタルになります。「塗り壁隊」の方は「サクサクッ」と材料を混ぜていましたが、初めてモルタル作りをする私達は苦労しました…。材料がきれいに混ざらず、粘りを出すことに苦戦しました。

ということで、何とか完成した3段積みのブロックの中に、ガラ (レンガやコンクリート、木の柱や木切れなど) を詰め、ちょっとやそっとではビクともしない丈夫な土台が完成しました。

 1日目はここまで。雨も強くなってきたので、作業を止めて、温かいお茶をいただきました。

<2日目>ピザ釜、いよいよ完成へ

 2日目は、いよいよ、ピザ窯本体の作製です! 朝のうちは雨が降ってたので空模様を心配しながらのスタートでしたが、時間とともに晴れてきました。

 まず、昨日完成させた土台の上に耐火レンガを敷き詰め、「塗り壁隊」の方がダンボールで作製したピザ窯の下地となる「型」を設置しました。

 ここからがこのピザ窯づくりで一番面白い作業です。藁と消石灰を混ぜた土を、モルタルを作った要領で作りました。消石灰と水は化学反応を起こして熱を出すので、混ぜた土は温かく湯気が立っていました。また、強いアルカリ性なので素手で触ることは危険です。ゴム手袋と軍手をつけながらの作業となりました。

 次に、ほんのりと温かい土をお団子にしてピザ窯の型にペッタンペッタン貼り付けていきます。子供のように、みんなでたくさんのお団子を作っていると、不思議とウキウキと楽しい気持ちになりました。

 窯全体を覆う土の厚さが10センチくらいになったらきれいに成形し、さらに、耐熱耐水性のある石灰クリームと漆喰を塗ってピザ窯の完成です。

 完成すると使いたくなるのが人情で、土団子を貼り付けたダンボール製のピザ窯の型を燃やすために、初めての火入れをすると、「ワッ」と歓声が上がりました。

 最後に、「塗り壁隊」から、ピザ窯の使用方法や注意点を、ユーモアたっぷりに教えていただき、記念撮影を行って、2日間に渡るWSが終了しました。3月に開催予定のピザパーティーでこの窯を使用することが、今からとても楽しみです!!

(大東文化大学 環境創造学部 齋藤ゼミ 山口光輝)


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