大東文化大学 齋藤ゼミレポート(1)
4/18(日)に第一回楽農くらぶが開催されました。
我々、大東文化大学、齋藤ゼミもこのワークショップに参加しました。様々な立場や幅広い年代の人達が参加し非常に賑やかなワークショップとなりました。午前中は楽農くらぶの概要と今後の活動についてのオリエンテーションが行われました。
楽農くらぶは2012年に自然工房めばえの理事長である海野さんが片山の菜の花畑へ野瀬さんに会いに行ったことが始まりでした。
そこで優しくて自然農への頑固なまでの思いを貫き百姓をする野瀬さんに尊敬の念を感じたそうです。そこで、より沢山の人々に知ってもらいたいと思い、自然の摂理を学ばせてもらい皆で共有するワークショップを考えたそうです。
そしてしだいに参加する人がやりたいこと、知りたいことに発展し2015年からは野瀬さんの母屋のセルフビルト改築、循環型の農ライフ、夢を実現するためのワークショップ行うことになりました。
野瀬さんの野菜ランチ
オリエンテーション後、野瀬さんの野菜を使った昼食をとりました。みんなで一緒に昼食の準備をしました。
今回の昼食は野瀬さんの野菜を中心に使ったおすし、ふきの佃煮、菜の花、さつまいもの味噌汁、ほうれん草の梅肉和え、ねぎの酢味噌和え、などが振舞われました。
今回、昼食を作ってくれたのは大泉学園で料理を提供しているスノードロップさん。
このとき初めて野瀬さんの野菜を食べましたがとても甘くておいしかったです。ゼミのメンバーもおかわりをしていました。
食事と共に様々な人達がおしゃべりをしていました。初対面の人が多く、最初は緊張していた僕たちも一緒に食事をする事ですぐに打ち解けて和やかな雰囲気に。楽しい食事になりました。
めばえを分析すると…?
昼食後は練馬まちづくりセンターの山口さんから「自然工房めばえは「楽しい」でも「結果」も出すよ!」と題してめばえの活動を客観的に分析したお話を聞きました。
山口さんは
「めばえはやりたいことを共有できている。農村の仕組みに非常に似ている。楽しそうに全く違うことを話していてもしっかり知識や目的を共有できている→暗黙知。
共有した知識や目的を実行し、しっかり結果を出している。
結果が出る前の過程でも身につくことが非常にたくさんある。
その結果を形式化されためばえ新聞という形にしている。めばえ新聞を出すことで活動者は満足している。
発表、空き家活用の先進事例とは
そして山口さんの発表の後は我々、齋藤ゼミの発表です。
私達は家つくりのプロジェクトを行うにあたり、空き家活用の先進事例として東京の国立市谷保にある「やぼろじ」を紹介しました。
このやぼろじとは「やぼのろじに開かれた場所」という意味で命名されたこの場所はもともと、地域医療を担っていた民家が空き家となったのを大規模改修を経て作り変えられました。
「やぼろじ」ができる前のプロジェクト、「ののくらし」のすがいさんが国立に空家を発見したことから始まりました。
直接、大家さんにかけあい、畑を居場所と決めた菅井さんは知り合いの建築士、和久さんとタッグを組み、飽きや再生プロジェクトを提案しました。後の「やぼろじ」となる初期費用は入居者から賃料をもらうという5年計画を立て、大改修を始め、庭の草刈りや掃除、蔵の荷物だしはののくらしの子供たちや大家さんも参加するワークショップで行いました。
このように半年かけて身近に触れながら誕生した「やぼろじ」は現在、定期的なガーデンパーティの開催を含め、皆が集える場所となっています。
最後に野瀬さんに梅林、直売所の案内をしてもらいました。
この直売所では野瀬さんの畑で作った農薬、化学肥料を全く使用していない野菜を直売しています。
野瀬さんが農園案内してくれると同時にこの場所でどのようなことがしたいのか、どのような思いがあって活動しているかなど私たちに熱く語ってくれました。