夏の終わりに青い渋柿が実る頃、8月末〜9月初め、柿渋作りが始まります。
野瀬さんの新座市新田にある小さな畑には渋柿と栗の木があります。渋柿は小さくて細長い品種で、干し柿にしても一口サイズなので使っていいよ〜ということで2013年から、その前の2012年は山梨の農家さんにお願いして送料だけで送ってもらい作り始めたのが最初です。
段々と要領を得てきて、段取り良くできるように大分なりました。
午前中は新田の畑に渋柿を取りに行きます。カゴと段ボールを柿の木の下に置き、もぎとり、カゴに投げ入れる…気がつけばカゴ3つ分ほどになりました。
この時のコツはヘタから伸びた枝を残すこと。これがないと割る際に持つ場所がなくハンマーで割りにくいです。
楽しい持ち寄りランチと午後の作業
昼前に直売に戻り、早めのランチタイム。
今日は人数が少ないので、参加者の一品持ち寄りとなりました。お家ごはんの持ち寄りはシンプルで懐かしい味だったり、それぞれの地方の味付けだったり、会話も弾み、お腹いっぱいでした♪
午後からは柿渋作りスタート!
1)取ってきた柿を角材の土台の上でハンマーでかち割る
2)粉々になった渋柿はタンクに入れる
(この割る際に油分が出てツルツルと滑りますので、先ほど言った枝を少し残してあると固定しやすいです)
3)タンクに砕いた渋柿が半分ほどたまったら、水を入れる
4)後は蓋をして寝かせる
一年目は酸化した酸っぱい匂いのみで赤みは少ない、濾す網でエキスの出た柿をすくい取ると腐っておらず、割れた原型を留めています。これが防腐作用のあるカテキンの力であります。
二年目辺りから赤みが増し、酸っぱい匂いから柿渋独特の香ばしい香りがします。
二年目の柿渋エキスをペットボトルにボトリングして、販売用として更に寝かせ、保管します。
市販の無臭柿渋は薬品を入れ匂いを抑えるので、純粋な柿渋エキスではありません。
木材の塗料や布の染色、石けんにも
途中大雨に見舞われましたが、直売に避難して引き続き柿渋作りを続け、雨上がりに二年ものの柿渋ボトリングと一年ものを濾す作業が出来ました。日が射すころに、青鬼さんが作ってくれた竹細工を柿渋で染めたりも出来ました。
毎年続けてきた柿渋作り、やっと形になり販売出来るようになりました。ご入用の方はお声かけ下さいませ。2L 3000円、500ml 1000円になりま〜す(^o^)/
木工や建具、アンティークなどの塗料として、布を染める、体臭予防に柿渋石鹸を作られると良いです。
(NPO法人自然工房めばえ 海野まさき)